平成6年7月吉日。百瀬先生から一冊の著書をいただきました。
それが、『[家庭ゼミナール]のすすめ』。サブタイトル「親子で学ぶ人間学」致知出版社刊。の初版本でした。
当時はまだ独身でしたので、「家庭」と言われても。ましてや「家庭ゼミナール」ともなりますと、関心が薄いどころか、全く関心の外でした。
ところが、当時、学習塾での母親懇談に力を入れていて、お母さん方のお話を聞けば聞くほど、家庭での親子間コミュニケーションの大切さを教えられたのでした。
そこで、ざっと『[家庭ゼミナール]のすすめ』を斜め読みし、塾のスッタフを家庭に見立て、家庭ゼミナールのやり方をミーティングに取り入れたのです。
その結果、スタッフのモチベーションも上がり、更には、前回のブログでr紹介した『君たちは偉大だ』の導入等の相乗効果もあり、お陰様で実績が向上する結果となったのです。
その後、結婚し、人並みに家庭を持つこととなりました。
帰郷して目に飛び込んできた街は少子高齢化の足音が聞こえてきていて、商店街はシャッター通りと化していました。
愛郷心からと言えば大袈裟ですが、無謀にも大家族を目指してガムシャラに生きるようになり、やがて、六人(二男四女)の子どもたちと暮らす大家族となりました。
子どもたちが成長するに連れ、“家庭教育”の必要性を感じるようになると、一体どのように教育したら良いものか考えあぐねました。
その時、帰郷したときに持って帰った書籍の中に『[家庭ゼミナール]のすすめ』を見つけたのです。
そうして、家庭ゼミナールを小学生の子どもたち四名と始めたのが6年前の事でした。
それ以来、仕事の都合や、第七子、第八子の出産等の都合で中断したりもしましたが、今では、毎日、家族全員で行なっています。
家族全員で食べる夕食の時間と、毎日夜8時45分から行なっている家庭ゼミナールの時間が何よりもの宝となりました。
三世代家族でテレビを囲んだ「一家団欒」が昭和の家族の風景だった様に、我が家では、親子で人間学等を学びながら和気あいあいと行なう「家庭ゼミナール」が、大事な家族の風景の一つとなっています。